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あらすじ:フレイムの騎士見習いスパークは、王城に忍び込んだ賊を逃すという失態から、その追跡任務を命じられる。盗まれた宝物を取り返すだけの簡単な任務のはずだったが……?
目次
世代交代の衝撃:新主人公スパークと「似て非なる」仲間たち
突然視点ががらりと変わって「あんただれ?」状態になった人は少なくないとかなんとか(笑)
私はスパークのこと知ってたので、そんなに違和感なかったんですけど、別にパーンに何かあったわけでもなく、タイトルが変わったわけでもないのに主人公交代はびっくりしますよね。
パーン・パーティとの共通点と、より尖った個性の魅力
騎士(見習い)に傭兵戦士に精霊使いに魔術師に司祭に盗賊。
……パーンパーティと似てますね。というかバランスパーティを求めるならそこに寄って行くのかな。
聖職者が男女1人ずつで2人(ニースとグリーバス。パーン組もエトとレイリア)という点も共通。
とはいえ、ハーフエルフにきれいなお姉さん盗賊にドワーフ司祭に怪力魔術師に青く流れる星()と、こちらもなかなかにクセは強い。
ニースとレイリアは、どっちも正式加入は終了後といっていいのも共通ですかね(ヒロインだから?)
青く流れる星の死と復活
ギム枠がスパーク隊にも?と一瞬焦るのが、終盤のギャラックさんの死。
ところが今回、魂の水晶球という蘇生アイテム(とニースというかマーファの恩恵)があったことで復活となるのが、泣けばいいのか笑えばいいのか。
(TRPGによると、援護付きの中でもパーティのうち1人だけサイコロの目が振るわなかったそうなので……笑ってもいいのかな)
パーンの離脱とスパークとの再会
とはいえ、パーンも全く出てこないわけでなく。
メインの活躍こそ終盤ですが、登場自体は早くて。
スパークが任務に出る前にちょっと顔合わせとか、前にも触れましたが、「ナルディアの従弟」の件でカシューさんとお話しとか。
カノンでの再会と「先輩」からの叱咤激励
いったん敗走というか撤退というか。
スパークがニース関連の話をつきつけられたところで、自由騎士活動中のパーンと再会。
スパークがうじうじする(?)のを叱咤するのはさすが先輩主人公かな。
スパークは生まれと育ちが良いので基本礼儀正しいんですけど、根はパーンと同じで熱血系(というかキレやすい?)から、パーンとしてもどう扱えば彼が奮起するのかは分かりやすかったのかな。
カーディス女神
ロードスシリーズが単純に善悪・光闇ではないってのの大前提でしたねそういえば。
ロードスにおける光闇神はファリスとファラリスなので。
大地母神VS破壊の女神を主軸においてるっての、なかなかないかなと。
ファラリス神のご活躍
そういえば、暗黒神ファラリスってあんまり悪役しませんね。と今更。
や、闇司祭とかいるにはいるんですけど、本作はもとより「新」とかも結局カーディス女神の話になるので、ラスボスといえばそっちというか。
それを言ったら、そもそも光の陣営も「伝説」でファリスが出るぐらいで、出番はマーファが多い感じかもしれませんが。
亡者の女王ナニールとマーファの司祭ニース
「新戦記」とちょっとごっちゃになってたらすみません。
ニースの正体(?というのもなんだかな)についても一応。
今回はあくまでバグナードさんがカーディス女神を降ろすのには、カーディス神官ともいうべきナニールの魂=ニースが都合よいってだけで終わるんで、逆にあれこれ言いたくなったり(笑)
そういえば、ナニールの転生(というにはまた複雑な経緯ですが)でありながら、真逆の生き方になったニース。
昨今の転生ものでも、ラスボスとか魔王の転生はよく耳にしますが、彼らは記憶持ちで、転生後に善行ってよりも、結局は自らの正義には違いなくて。
そのあたり、明確にナニールのころの記憶はないってニースとはまた異なるかもしれませんが。
バグナードの望み 承認欲求を超越した、魔術師の孤独な矜持(プライド)
一応本作のボスですが、彼の望みというかやり方は、ちょっと魅力的ではあります。
ラルカス学院長に復讐はもうできない。師はすでに故人だから。
それでバグナードさんが選んだのが、自らが不死の存在になることで、魔術を極めてラスカスさんを超える。
だからなのか、それとも生きていても手は下さないつもりだったのかは分かりませんけれど。
ともあれ、あくまで1魔術師同士として雌雄を決する。それにはより強大な魔術を極めたほうが証左になる。
相手はもとより、観衆も誰もいないけれど、自分だけがそれを知っていればいい。
承認欲求のようでいて、しかし実際は真逆(承認者が存在しない)。
そんな考え方。好きです。
黒衣の騎士アシュラムの決断:新天地「クリスタニア」への出帆
またちょろっと登場する、カノンにおけるマーモ側で正式にリーダーに返り咲いたアシュラム将軍。
マーモ自体が望み薄となった時に、彼が選んだのは「新天地を目指す」ことで。
死なせるにはしのびなかったのかなーとは思ったんですが、まさかそこから、まるっと1冊外伝出すとは。
さらに、その後まで出すとは。
……実は「クリスタニア」シリーズを読んだのは、ロードスを知った時よりもずっと後だったので。なんならフォーセリア関連だからってだけで知って、作品的にも「漂流王」に直接触れない部分からだったので。
アシュラムさんについては「黒衣の騎士」のエンディングで時が止まっている状態だったんですね。
なので、そこからさらに時が進んでいるのは、すごいなと。
気になった方は、ロードス島戦記外伝黒衣の騎士、クリスタニアシリーズでぜひ検索を
宿敵パーンとの間に芽生えた、言葉なき「友情のような何か」
アシュラムは離脱することをパーンに告げるんですが。
これは、ライバルあるあるなのかな。
や、もちろんピロテースとか一緒に離脱する身内には伝えてますけど、わざわざ敵に言うのは、あまりないかなと。
パーンのほうから、これからどうするのか聞いたからと言って、アシュラムが律義に答える必要はないわけで。
接敵→とりあえず剣を合わせる→今後どうするのか
の流れは、短いシーンかもですがとても好きです。
レイリアに託された灰色の魔女の救済
スパークとニースをメインとする本作ですが、戦記全体の終幕ということで、カーラにもエンディングが。
レイリアがカーラのサークレットを再び身に着けて、しかし今度は支配されることなくサークレットはアクセサリーのまま。
レイリアが、この時何か術を使ったとかではないんですね。
あくまで支配に抵抗し、成功したという話で。
のちに、「自らの死を悟った時に、マーファの降臨でもってカーラも解放する」と決めたレイリア。
徹底的に許しのスタンスは強いです。
その一方で、自分が死ぬまではカーラを眠らせ続ける=誰にも利用させないし、またカーラにも誰かを利用させないという、レイリアの強固な意志には頭が下がります。
世界で1番幸せな女性と世界で1番幸せな作家
ロードスの騎士の名誉を賜ったパーンは、戦争の終結後、またディードと旅に出るわけですが。
末文の「ディードは自分が世界で1番幸せな女性だと感じている」は、感慨深いものがあります。
ようやく「大事なのはあなたが私のことしか考えないこと」とパーンに言えるような状況になれた。だからこそ。
重みがすごいです。
国であれ民であれ、あるいは別の何かであれ、パーンは今まで色んなもののために戦ってきて。
そしてきっと、これからもそうなんでしょう。
だからこそ、幕間であっても今だけは。そんな想い。
からの、作者あとがきでの水野先生の「自分は世界で1番幸せな作家」はもうズルいです(笑)
まとめ:スパークとニースの物語はまだ続く
パーンとディードのエンディングで閉じた「戦記」ですが、改めてスパークとニースをメインに話はまだ続いていきます。
そんな「新戦記」についても、読了しているのでまた追々書いていければなと。
とりあえず一旦筆をおかせていただきます。




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