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『ロードス島戦記3・4 火竜山の魔竜』感想|王道と悲劇が交錯する「支配の王錫」争奪戦

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あらすじ:ロードスの運命を左右する「太守の秘宝」を追え

マーモ帝国が、太守の秘宝である「支配の王錫」を狙っているという。使えばどんな人間でも支配下におけるという王錫を、マーモの手に委ねるわけにはいかない。パーンとディードは、先んじて王錫を手に入れようとするが……。

新メンバー加入!シーリスとオルソンがもたらす「愛の四角関係」

パーンとディードは前巻のフレイムからアラニアに舞台を移し、ザクソンという村でスレイン夫妻らとともに一揆もとい独立運動をしていたわけですが。
そこに貴族側の刺客としてやってきたのが、本作の仲間枠、オルソンとシーリスで。
彼らの寝返りはさておけないけどさておき、シーリスがパーンに好感を抱いたことで、突然始まる三角関係にニヤニヤしてました。

ディードリットの嫉妬?パーンを巡る修羅場の面白さ

というか、前巻でしっかりディードとの両想いを描いたからいいだろといわんばかりに修羅場になってるのが、本人たちには悪いけど楽しいです。
特にシーリスは人間なので、ハイエルフであるディードからすると、種族的コンプレックス(人間であるパーンのパートナーは人間の方がいいのではないか)が出てくるのも見どころですよね。
当のパーンはそんなこと全然気にしてない(というか鈍い……)わけですが、シーリスの好意を即キッパリ躱すでもなくかといってディードをフォローするわけでもないので、修羅場は簡単には終わらない。

またパーンたちにはいい迷惑(?)ですが、オルソンもシーリスに好意があるので、実質ダブルの三角というか四角というかになってる複雑さがまた……。
シーリスのパーンへの想いは憧れが強いだけと後に判明しますが、シーリスはそれを認めない(をオルソンが指摘してるのも原因かなあ。実際、自分に気を向けさせるための方便だと思われる)し、あがくし、オルソンに至っては自分が死んだ後でシーリスと両想いになるようなものなので……。大変です。修羅場。

冒険の王道「ドラゴン退治」:魔竜シューティングスターと太守の秘宝

そんな本作のメインは、支配の王錫という「宝探し」と、それを守るドラゴン討伐という冒険物の王道ストーリー。
ただ宝は曰くがとんでもないし、ドラゴンもただ倒せばいいというものではないのが、特徴的ですよね。

魔法王国カストゥールの遺産「支配の王錫」の脅威

ロードスを含むフォーセリア世界、ソードワールドの大昔。魔法王国と呼ばれた時代では、剣を使うものは蛮族と蔑まれていて。でも魔法貴族もまた、魔法の力を過信しすぎた故に蛮族に敗れて今のような時代になるというのが歴史ですが(そして我らがカーラ女史の灰色たる根本ですが)。

その際、ロードスで太守の地位にあったある人物が、強大な魔力を秘めたアイテムを各地に隠したのが太守の秘宝。全部で5つあり、太守はそれらを古竜に守らせていました。

ただ、どの竜がどの秘宝を持っているかはパーンたちの時代には伝わっておらず、パーンたちはもちろんアシュラムらマーモ側もしらみつぶしにしないといけないという手間()が発生しています。

いいドラゴン悪いドラゴン

ファンタジーRPGでは、というか西洋ではドラゴンといえば悪者イメージが強いものの、ロードスでは一概にそうとは言えず。
メインとなるシューティングスターは気性の粗さもあり、それこそ表題で魔竜と言われていますが、ほかの竜もそうとは限らなくて(そもそも、シューティングスターに関しても、あくまで人間側の敵味方判定と言われればそうなんですけどね)。
運よく気の良いドラゴンに当たれば、もしかしたら説得に応じてもらえるかもしれない……という要素を含んでいます。

一方、今回マーモ側で、とある人物の企みから、良いドラゴンを倒さなければいけなくなるという展開があるのがどこかシビアでもあり(パーンたちに発生しなかったことは幸運なのか、主人公あるあるなのか)。

心優しき狂戦士(バーサーカー)オルソンの成長と、その壮絶な最期

本作で、準主人公ともいうべきオルソン。
スパークほどではないにせよ、手分けしての行動時にリーダーに抜擢されるなど、本作は彼のストーリーといってもいいかもしれないですね。

オルソンは怒りの精霊に憑かれて狂戦士と化すことがあるのですが、ロードスにおける狂戦士は単なる強化ではなく、敵味方の見境なく攻撃を行う存在
それゆえ、余ほどのことがなければ、普段は感情を抑えるよう(感情の爆発で狂戦士化のリスクが高まる)周囲から言われるほど。

そして、それをどうにかしようというオルソンの成長があるのも見どころで。
当初はオルソンを嫌悪していたディードが、「精霊使いの素質がある」として制御のアドバイスを申し出、またオルソンもそれに応えようとする(大人しい彼ゆえに、張り切って修行というわけではないんですが)。
パーンとシーリス(とついでにセシル)が基本喧し……失礼、すごく動的なので、オルソンの静的な描写は面白い対比になってる気がします。

愛する者を守るために「自分以外のすべて」を犠牲にする覚悟

ただ、ようやく制御ができたのかというところで、オルソンに訪れる試練の大きさは、残念なような華麗すぎて納得なような。
シーリスを守るためには、今の自分の実力では無理で。
狂戦士の力に頼るしかない。
でも、今狂戦士化すると、敵味方問わず攻撃はもちろん、満身創痍の自分自身すら危うい(痛いから逃げるという概念がなくなってしまう)。

愛するものを守るために自分を犠牲にするというのはよくある話ですが、オルソンの場合、自分はもちろん愛する者以外のすべてを犠牲にしてもが、含まれているような気がして。篤いなあと。

黒衣の騎士アシュラム:宿敵の「最期」と、残された謎

逆に無事だった人(笑)
いや、ギャグにするつもりはありませんけど、オルソンの華々しい散り方と、ある種対比ですよね。
支配の王錫を手に入れられなかったアシュラムは、自ら火口に飛び込んでしまいます。

ところがそれを、本人の意図せず救われてしまう。
それは彼のカリスマ性ゆえではあるんですけど、本人としては何余計なことしてくれてるんだって話で。
復活後については、以降でも触れますけど、後に彼が主役の外伝を作るというだけでも人気が伺えるってもので。
(……さらにロードスをとび越えた「その後」ができているとは、当初予想だにしませんでした。黒衣の騎士はもちろんですが、クリスタニアも機会があればまた読みたいですし書きたいです)

パーンとアシュラムは本当に「ライバル」なのか?

実はちょっと気になっているこの2人の関係。
パーンはファーン王の部下といえなくもなく、アシュラムは明確にベルド帝の部下で。
ある意味、「ロードス島伝説」の次の世代はこの2人になる、それはわかる。

ただ、一般的なライバルに比べると、あんまり接点を作らないんですよね。
パーンはアシュラムに挑んでいく感じはあるんですけど、アシュラムはどっちかというと、カシュー王の方を意識してて。
まあそこも、ライバルというより、ファーンVSベルド時点の遺恨によるものが大きいんですが。

ともあれ、実力がそもそも切磋琢磨するような同等さがない。
この段階だと、カシュー>アシュラム>パーンぐらい
なので、この時点でライバルキャラかといわれると、悩ましい感じもします。

まとめ:英雄たちの意志が交差する火竜山

本作はよくある話に見えて、全然ここだけの話という感じ。
オルソンは突然やってきて突然仲間になり、そして突然去っていく。
上下2巻分とはいえ、嵐のような立ち位置も、狂戦士っぽいと言えるかもしれません。

またアシュラムのライバル感についても、改めてみるとやや疑問を残す。
ただ個々の動機があるとはいえ、基本的に皆さん戦士なので、同等よりも格上のやつを狙いたいって気持ちもあるのかもしれませんね。

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前巻の感想はこちら
5巻目の感想はこちら(書いたら繋げます。しばしお待ちを)

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リィア

フリーランサー・ウェブライター・メンタル心理カウンセラー

普段はウェブライターをしています。お仕事のご依頼・ご相談もお気軽に。 心理カウンセラー資格取得に伴い、相談募集も始めました。 フリーランス・ウェブライター メンタル士心理カウンセラー・アンガーカウンセラー 漢検2級・図書館司書・HSS型HSP気質 プライベートは2次元大好きの活字中毒

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