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前作「灰色の魔女」の感想はこちら
あらすじ:砂漠を駆けるパーンとディードリット
灰色の魔女との戦いから2年後、パーンとディードリットはフレイムを訪れていた。フレイムでは炎の部族が反乱を起こしており、カーラを追う旅の最中ではあったが、パーンたちはカシュー王に協力することに。だが炎の部族は、炎の上位精霊であるイフリートを召喚して……!
目次
仲間たちの入れ替わりと、異色の「脳筋」パーティ
2作目というか、2回目のエピソードで仲間総入れ替えってのも、なかなかないような(笑)
というか以降もそうなんですけど、パーンとディードだけ固定で、ほかは結構入れ替わり多いんですよねロードスって。今改めて認識しました。
ディードの紅一点率が高いのも特徴かな(といった傍から次はシーリスが出てくるし、レイリアも復活といってよいですが)。
そもそも中世ヨーロッパ的ファンタジーでは、女性の戦闘というか社会進出のイメージも少ないかもしれませんが。ともあれ、改めて傭兵が3名と、なかなかに荒ぶった構成。
魔法職不在?ディードリットの孤軍奮闘
というか、魔法職もディードだけなので、かなりバランスが悪そうに見える。
(もっとも剣士のパーンに対して、斧使いのマーシュに盗賊寄りのシュード、デニなのでタイプがバラけてはいるんですよね)
おまけに、みんなパーンに懐疑的というか、カシューさんの縁故採用(笑)なので嫌われるのも無理はないというか。
それでいてデニはともかく、シュードとマーシュは後々の出世にも乞うご期待というんですから、何があるかわからない世の中ってもんで。
彼らが真に仲間となる瞬間はこちらからチェック
風の塔エピソードにみる「2人の絆」
ハイライトは、風の塔エピソードですよねえやっぱり。
……。
って、今回も裏方作業がメインストーリーでしたかね!?
イフリートに対抗するにはジンの協力が不可欠なので、前作ほど裏方ではないですけど。
パーンが直接イフリートをどうこうするわけじゃないってあたり、気になってしまいます。
改めまして。
ディードが1人で風の王の試練を受けなければならず、その内容は想いの強さでもってしか成しうることはできない。
現代の科学力はもとより、これも、剣や魔法でどうにかなるものではない存在ですよね。
しかもその思いは、風の王に勝とうというような単純なものではダメで。
自分の存在を維持できるほどの動機がある想いでもって主張するというような。
その時にディードが想うのはパーンのことでってのが、愛ですなあと。
勇者にはあるまじき?自然に育まれた愛情
別に、この2人は前作で劇的な何かがあったわけではないので、2人は仲間=友情のようなものから旅を通して自然と育んでいったタイプなんですよね。
……というのも、昨今の勇者にはあるまじき?
後にディードは、森の上位精霊の試練にも挑みますが、この時はさらにやばかったらしいので震えます。
パーンとディードの絆を再確認するならこちら
悲劇のヒロイン・ナルディアと不死鳥の再誕
炎の部族側のトップでありながら、本エピソードのヒロイン担当、ナルディア。
パーンたちの活躍で、炎の部族は改めてフレイムに併合となるわけですが、その際、残っていたイフリートの炎に身を投じてしまう悲劇の女性でもあり。
カシュー陛下から求婚をされての返事がこれは、確かに高潔すぎる。
もっとも、ただ断るだけではだめだろうっての、ナルディアは理解してたんでしょうね。
自分が生きていたらカシューさんは求婚を続ける。
でもそうされると、負けた部族がいい目を見ているような感じで風の部族の印象はよくない。
そもそもカシューさん自身は余所者の出自なので、炎の部族の味方をするような行為という点でも、風の部族の印象はよくない。
高潔すぎる選択がもたらした「再生」
ナルディアが炎に飛び込んで、みんなが意気消沈した直後、不死鳥の誕生。
パーンとディートは以降、「不死鳥は彼女の生まれ変わり」と語っています。
再生を司る炎(部族の再起?戦乱の終息からの再スタート?)という以上に、ナルディア自身が部族のしがらみから解き放たれたイメージも大きいです。
注目のエンディングはこちら
次世代の主人公「スパーク」への重要な伏線
6巻・7巻で主人公になるスパークは、ナルディアの従弟で。
この時点ですでに生まれてたらしい、というのもちょっと触れておきたい。
炎の部族は男子継承が主で、前族長の娘だから暫定的に跡を継いだナルディアも、スパークの中継ぎのイメージ(厳密には、スパークの大叔父?にあたる部族の権力者を味方につけるため、ナルディアがスパークを後継に指名)。
スパークが不遇なのは今回のことが原因(というか、そもそも2部族の対立自体が原因)で。
それでも、部族的には仇になるだろうカシュー陛下やパーンには好意的ってのは、育ちのおかげなんでしょうか(大きくなるころには、部族がどうこう以前にフレイム国民という意識が強いらしい。それがまた、炎の部族の老が……えー古参は気に入らないらしいですが)。
後にパーンも「ナルディアの従弟」であるスパークに、ちょっと反応してみせたり。カシューさんも、スパークを気にかけているのは炎の部族の長以上に、ナルディアとの関係性からという点は小さくなさそうです。
まとめ:パーンとディード、それぞれの成長
「パーンとディード」にちゃんと触れたエピソードですね。
今回はディードからパーンへの想いが強いですが、一方でパーンからも、挑む前のディードを気遣ったり、終わった後のいたわりとかがちゃんとあって。
また男女関係という点では、カシュー陛下とナルディアにもあり。
こちらは不幸な結果になってしましたが、そもそも敵対関係のリーダー同士だったりナルディアの不死鳥転生とか、劇的が過ぎて忘れられない。
ナルディアがフレイム王妃になっていたら、スパークの不幸王伝説はまた違った結果になっていたのかどうなのか。
そんなことを思いながら筆をおきます。
本作は以下から
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3巻・4巻の感想はこちら(書いたら繋げます。しばしお待ちを)




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