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「へた」じゃなくて、「したて」に出る話。
意図していなくても、上から高圧的になっている可能性は否めません。
もしやり取りが失敗しやすいなら、意識して下手に出てみると上手くいくかもしれませんよ。
目次
自分を下手に=相手を上げれば悪い気はしない
下手に出るということは、当然ながら、相手を上にした話し方です。
ゆえに、相手にとっても悪いことではありません。
遜った言い回しは、相手への尊敬も伝えやすく、やり取りで不快感も与えにくいです。
相手の不快感がなければトラブルなども起きにくく、スムーズにことが運べます。
そしてスムーズなやり取りができれば、自分の成績や自社評価にもつながるなど、多くのメリットを得られます。
下手に出すぎも注意?遜り過ぎても逆に怖い心理
ただ下手に出過ぎると、それは媚びへつらうようにも感じられて、相手からすると不快かもしれません。
また相手が調子に乗りすぎて、過剰な要求が来る可能性もあります。
何事にも適度は大事です。
さらに勘の良い方が相手の場合、「逆に見下されているのでは?」と疑われる可能性もあります。
加えて過剰に行い続けることは、普段の自分と異なるスタイルを演じ続けることです。
気づかないうちにストレスになっているかもしれません。
このように相手だけではなく、自分にもマイナスになってしまっては、継続も難しくなってしまいます。
遠慮がちにすれば下手?実際のやり方
ここでは、下手に出る方法をご紹介しましょう。
基本的には聞き役で相手の話を優先
まず、基本的には聞き役に徹します。
こちらから依頼をする、意見を言う場面でもない限りは、まず相手の話に耳を傾けましょう。
相手の話をきちんと聞いているというだけでも、評価はプラスです。
気心知れた相手でも言葉遣いは丁寧に
ビジネスシーンという前提があるので、よほどの相手でなければ丁寧語は使っているかもしれません。
ですが同期や、取引先の方でも同窓の友人など、気心知れた相手では無意識に砕けた話し方になっていることも。
こちらもランチを兼ねてなど、フランクなシーンなら良いでしょうが、会議室で真面目な対話というのであれば、意識を切り替えましょう。
気心を知れた相手だからこそ、真摯な態度を見せることで、見直される可能性も高いです。
自分ができそうなことは率先して提案・実行
必要に応じて、自分ができることは率先して引き受けましょう。
相手の負担が軽くなるだけでも、十分感謝されます。
また相手が困っていることがあったら、実行できないまでもアドバイスをしてみましょう。
解決の役に立つことがあるかもしれません。
あくまでも自分の個人的な意見
ただ、意見を言う時は、あくまで個人的な1提案であることを忘れずに伝えます。
さも当然のように事実として伝えるのは、「そんなことも分かっていないか」と相手に言っているようなものです。
あくまでその意見を受け入れるか、反対、別の方向で考えてみるのかを決めるのは相手です。
一方で、相手にどう思われるのか不安だかたと、何も言わないでいるのも良くありません。
こちら側の意見が見えないと、相手からすれば気味悪いと感じます。
双方が相談して決めることはきちんと伝える
基本的には相手主体でやり取りしますが、例外もあります。
それは取引の主題など、双方が相談の上で決めるべきことです。
重要な決断まで相手任せにしてしまえば、当然相手の有利な条件で決まってしまいます。
自分だけの問題ならまだしも、会社などほかの方にまで迷惑が掛かるのは避けたいです。
感謝や評価は大事だけどやり過ぎに注意
相手を上げるやり取りであれば、要所要所で相手を評価し、感謝することも大事です。
しかしこれも、大げさな装飾を用いるなど過剰な言い回しに注意しましょう。
褒め過ぎもまた、何か裏があるのではないかと疑わせるきっけかになってしまいます。
また、褒められるのが苦手な人もいます。
疑わないまでも、怯えさせては意味がありません。
伝えるべき時は、率直に感謝、評価をしましょう。
下手に出ていても譲ってはいけないポイント
ここではやりすぎ注意を踏まえて、下手に出る状況であっても、譲れないポイントをご紹介します。
自身あるいは自社にデメリットとなること
上のやり方でも触れていますが、相手を持ち上げるあまり本題を忘れてはいけません。
平等な結果に終われば良いですが、相手に有利かつ、こちらに不利な条件で決まってしまっては、下手に出た意味もなくなってしまいます。
あくまで相手を上げるのはほかの部分、大事なことだけはきちんと伝えましょう。
自分にできることでも負担となること
自分にできることは率先してとは言いましたが、それで自分の負担が増えるのも困りものです。
別の仕事だってあるでしょうし、そうでなくても家庭や趣味などプライベートの時間が減ってしまいます。
また請け負った結果、ストレスになる可能性もあるでしょう。
不可能なことは無理と伝えることも大事です。
もし真に助けたいと思ったとしても、負担になるなら助言程度に留めましょう。
改善点
有利不利の問題以前に、やり取りの中で明らかにミスと思われることがある場合も、きちんと伝えます。
些細なミスを放置してしまうと、この取引自体が立ち消えとなるかもしれません。
もし相手に起因するミスの場合は、あくまでも1意見としてやんわり伝えましょう。
可能なら代替案も提案し、問題自体をすぐに収束できるのがベストです。
まとめ
相手を評価するのはいいことですし、戦略としておだてる・媚びるのも悪いことではありません。
ですがやりすぎてしまっては、かえって相手にも不快感や疑念を抱かせてしまいます。
適度を守って、やり取りを有利に進めましょう。
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