仕事上の問題などではなく、たまたま見かけた間違いについて、どうすべきかという話を書いています。
特に、自分がする側になった時、あれこれ考えがちな方に。
自分の平穏のためなら黙っているのもあり
誤字脱字など、ミスが明らかなものであっても、指摘するのが善いとは一概にはいえません。
特に直接的な関係がない相手への指摘は、相手がどう受け取るか、そして自分へどう返してくるかが読めないからです。
予想できるとすれば、大まかに以下のようなパターンが考えられます。
・指摘を感謝し、直す
・指摘を感謝するが、直さない
・指摘に反応はないが、直す
・指摘を無視し、かつ直さない
・指摘に怒るが、直す
・指摘に怒り、なおかつ直さない
もしかしたら、ほかにもあるかもしれません。
特にこちらへの返しとして無視や怒りの反応を示された場合は、良い気持ちはしないでしょう。
不本意な話ではありますが、指摘をする際は相手がこういう反応にでることを承知の上で行う必要があります。
修正するかも相手の自由
また、指摘を受けたものを改善するかも、相手に主導権があります。
明らかな誤字脱字だからと言って、そしてこちらの指摘に感謝を示しているからと言って、必ずしも相手が直さなければいけないものではないです。
少なくとも相手にとって「直さないとデメリットが発生する」ようなものでないなら、わざわざ修正する理由はないでしょう。
例えば、日常のちょっとしたつぶやきであれば、「誤字がある」と言われたところで、そのままでもダメージはないはずです。
相手が過剰に気にするケース
怒りとは異なるパターンで、相手が必要以上に悲嘆するパターンもあるでしょう。
例えば誤字脱字程度の問題なのに、文章全体がNGであるかのように反応し、文章そのものを削除するケースがあります。
また修正自体は指摘を受けた部分のみであっても、指摘の返答を、こちらが王か神であるかのように低姿勢、怯えすらみせるような態度で行う場合もあります。
むしろ、こちらが申し訳ないと感じさせるレベルです。
ちょっとしたミスを伝えただけのはずがこれでは、かえってこちらも必要以上に気を使い、疲れてしまいます。
黙っていることのデメリットはどうか
では、間違いを黙っていることで、何かデメリットは発生するのでしょうか。
間違いをそのままにしておくと気持ちが悪いというような、自分の気持ちは別として、ほかに何かないかを考えてみました。
挙げるとすれば、それを見た人に間違いが正しいと伝わってしまうリスクです。
例えば人名など、固有名詞で間違いが合った場合、それを知らない人が「ここで表示されている文字が正しい」と信じ込んでしまう可能性があります。
その人が別の所で誤字のまま使い、指摘を受けたら(ほかで調べなかった自業自得さはあるが)可哀そうな気もします。
これは、最初の書き手(間違いをした人)自身が、正しい語句を知らない場合にも通じるでしょう。
指定しなければ、何度も同じ間違いを繰り返す可能性が高いです。
ただ、最初の書き手にしても見た人にしても、放置したところで指摘する人自身にデメリットはありません。
そう考えると、間違いをそのままにするよりも、過剰反応をされる方が怖いなら、あえて目をつぶってしまうのもありという気がします。
指摘にメリットはないのか
逆に、指摘はデメリットばかりなのかについても考えてみましょう。
指摘をすれば、以下のようなメリットも得られます。
・相手から感謝される可能性
・相手に正しい知識が伝わる
まず、相手が正解を知らない場合、あるいは間違いに気づいていない場合、正解を伝えることで感謝される可能性があります。
お礼を言われれば、少なくとも悪い気分はありませんよね。
また上記の「指摘しないデメリット」にも通じますが、正しい知識が伝われば、以降相手のミスが減ります。
他の人が間違えるリスクが減りますし、「また間違ってる」と感じることもありません。
ミスを見るたびやきもきしてしまうようなら、最初にきちんと伝えた方が、以降の心配も減ります。
初対面の相手にどう伝えるべきか
では仮に間違いを指摘する場合、どう伝えるべきなのでしょうか。
これも相手次第と言ってしまえばそうですが、できれば伝えることによるデメリットは回避したいものです。
1番簡単なのは、シンプルに間違っていることと、正解を伝えることでしょうか。
もちろん知らない相手なら、挨拶を付けるなどの礼儀は必要ですが、メインは必要なことだけを伝えればOKです。
「突然のメッセージ失礼いたします。貴方が投稿された○○の文ですが、XXとは▽▽のことではないでしょうか?」
のような。
間違っていると言い切ってしまうよりは、上記のように、あくまで自分の意見として提案してみるのもありかもしれません。
指摘自体に怒る人でもなければ、デメリットはないでしょう。
多過ぎるフォローは侮辱になる可能性も?
間違いときっぱり言い切るのと逆に、あれこれとフォローするような言い回しも注意しましょう。
相手を傷つけたくない、反感を買われたくないという気持ちはわかりますが、度が過ぎるとかえって相手に不快感を与えてしまいます。
「突然のメッセージ失礼いたします。貴方が投稿された○○の文ですが、XXとは▽▽のことではないでしょうか?もしかしたら意図せず、たまたまこうなってしまったのかもしれませんが、ちょっと気になってしまったもので……。もちろん直せなど強要したいわけではありません。ただもし知らないようでしたら、これを機に知って頂ければと思いまして。」
長すぎる上に、ちょっと嫌味もありますね。
気にする人は一旦止まって考えてみるべし
もちろん、今まで書いてきたことは、全然気にならないという方もいるでしょう。
であれば、問題も何もありません。
指摘したいと思ったら指摘すればよいです。
ただ、指摘1つする場合であっても、あれこれと悩んでしまうような方は注意しましょう。
まず指摘するかしないかの時点で考えてみてください。
あえて時間を置いて、別のことをして忘れてみるのも良いでしょう。
忘れる程度の問題であれば、むしろ指摘しないで問題なかったと言えます。
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